日本人の美徳の中で一番すごいのは「他人を信頼できる」ことだった！ [無断転載禁止]©2ch.net [864079187]

そんな美徳の中でも、最大の魅力は「他人を信頼できる」ことだろう。

日本国内の大多数の日本人は、「他人を信頼できる」。私たち日本人は、嘘をついたり、人を騙すこと
は、悪いこと、やってはいけないことと確信しているはずだ。
しかし、広い世界には、自分の権利ばかりを主張し、嘘をついたり、人を騙すことも当たり前という
価値観の人が多いの国もあるのではないだろうか。いい歳をした大人が「騙された方が悪い」と、公
の場でも平気で発言するような国もあるだろう。いや、むしろ、残念ながら、そういう国の方が多いの
かもしれない。
そんな国々では、無条件で他人を信頼することなんて危なっかしくてなかなかできないはずである。
ところが、他人を信じて任せたり、その信頼に応えようと、忠義の精神で自ら最大限努力する人々が
存在しなければ、どんな企業でも、地域コミュニティでも、国家でも、発展したり成長することは不可能
ではないだろうか。例えば、いくらODAをつぎ込んでも、それを不正に流用する役人などがいれば、
その国は、何年経っても貧困から抜け出せないかもしれない。
このように「他人を信頼できる」という美徳はあまりにも重要だ。

だからこそ、日本人ならではの考え方や美徳といったもの、中でも特に「他人を信頼できる」という
美徳が海外に知れ渡るにつれ、日本人が思っている以上に、世界各地の外国人の方々の心に強く響いたり、
驚かれたり、賞賛されたりするのだろう。
それではなぜ、日本では、大多数の日本人が「他人を信頼できる」という美徳を共有し、それが文化の
根幹にまでなっているのか？　
いろいろな理由が挙げられるが、たぶん、戦国時代から江戸時代(封建社会)までに日本で広く普及した
サムライの精神や美徳が最も大きな要因だろう。
皆さんもよくご存知のとおり、その時代、殿のために命がけで戦っていた多くのサムライは、もともとは
赤の他人だ。織田信長に引き立てられ天下を取った豊臣秀吉も、信長とは縁もゆかりもなく、草履番から
出世したと伝えられている。多くのサムライの中には、もともとは敵だった者すらいただろう。それでも
忠義を尽くせば、信頼され、引き立てられることも珍しくはなかった。
江戸時代中期に、浄瑠璃・歌舞伎の人気題材となり、現代でも何度も繰り返し映画やドラマになっている
『忠臣蔵』では、四十七名もの家臣(赤穂四十七士)が、殿であった浅野内匠頭の敵討ちを果たしたが、
彼らももともとは赤の他人だ。血縁関係者ではない。
浅野内匠頭の家臣には、叔父にあたる者などの親族もいたが、敵討ちの後の切腹を恐れて討ち入りには
加わらなかったという。こういう有名な事件でそういうことがあると、血縁関係者より、他人でも信頼
できる人物を引き立てようという考え方が広まるのは、当然だろう。
ちなみに、江戸時代の商人の家で、番頭さんになったのも、別に血縁関係者ではなく、丁稚の頃から
真面目に勤勉に働いてきた、赤の他人だ。

そんな昔の価値観や美徳は、今の日本の若い世代にもバッチリ受け継がれている。
その証拠に、『ドラゴンボール』、『ワンピース』、『Hunter×Hunter』など、日本で大ヒットする少年
漫画は、もともとは赤の他人が仲間になって、命をかけて仲間のために戦うというストーリーが多い。
しかも、もともとは敵として登場し、命がけの壮絶な戦いをした者ですら、後に、信頼できる仲間に
なったりする。これは、いかにも日本的だ。
アメリカにも、スパイダーマン、バットマン、スーパーマンなど、ヒーローものの人気コミックは多数
存在するが、ほとんどのものが、敵は最初から最後までずっと敵として描かれ、後に、仲間になること
は滅多にない。
そういう意味では、日本人が「他人を信頼できる」という美徳を、文化の根幹に深く、強く持っている
ということなのかもしれない。
また、だからこそ、『ドラゴンボール』、『ワンピース』、『Hunter×Hunter』などがアメリカに入って
きた時、日本人ほどではないにせよ「他人を信頼できる」という美徳を一応は持っているであろう多く
のアメリカ人が、大いに魅了されたとも考えられる*1
つまり、日本の漫画やアニメからにじみ出る日本の美徳、特に「他人を信頼できる」という美徳が、
彼らの心に響いたということだ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160523-00005522-gentosha-ent